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日本出発 アイルランドへの道
アイルランドまでの道のりは遠い。関西空港午前11:00発、オランダ、スキポール空港までKLMオランダ航空にて約13時間。スキポール空港でアイルランド行きエアリンガスに乗り換えて2時間ほど、トータル15時間あまり。初めての独り長距離フライトである。
現在、仙台に住んでいるため、前日に大阪へ移動しホテルにて一泊しなければならない。この移動ですでに疲れてぐったり…。さらに久しぶりの大阪でちょっと緊張。ここでパスポートを無くしたら全てが終わる、というより始まらないのか(汗)。

ちなみに全日空/仙台-大阪間で往復43000円、ホテル一泊6000円。合計49000円也。
グアムぐらいまで行けそうなお値段。

■関西空港出発
当日、新大阪駅近くのホテルから関西空港に向かう。御堂筋-JR新大阪-特急はるか-関西空港と、スーツケースを引きずっての移動である。空港についてチェックイン、トラベラーズチェックの準備、結構慌ただしい。2時間後、緊張しながら飛行機に乗り込む。ヨーロッパまで行くとあってかなり大きい飛行機。オランダまで約13時間か、…遠い。
隣の席が空いているのと、スクリーン前の席で足元が広いのが唯一の救い。

緊張しながらの離陸、イヤな瞬間。
ちなみに私はこの旅行のために、すばらしいモノを準備した(写真)。京都上賀茂航空神社のありがたいお守りなのです。これで絶対大丈夫。

関空を飛び立って東へ向かう。ありゃ、仙台→大阪をまた戻っている。えらく損した気分。ヨーロッパってインドとかの上を行くのかと思ってたら、ロシアの上を飛ぶのか…知らんかった。落ち着いたところで、機内誌にて本日の映画チェック。おおお、一本は日本公開前のトム・ハンクス主演「ターミナル」。自分でお金を出してまで見たくはないが、期待できるか?もう一本は…「明日があるさ」。何でこんなところで吉本映画。もし墜落したら、最後に見た映画はこれになるのか。微妙やな。と思ったが、なんとこれが面白かった。外国人向けに英語字幕が入っていたのウケる。浜ちゃんの「なんでやねんっ!」に「WHY?」の字幕は違うだろ。

写真は、「ロシア上空通過中」との機長アナウンスにて慌てて撮影。下はシベリア。ほーシベリアですか。シベリアが見れるなんて、長く生きてみるもんやね。

■北極
これまた機長のアナウンスにて。このずーっと向こうが「北極」だそう。
目印に旗でも立てておいてくれればいいのに。

■オランダの空港
そんなこんなで、オランダ到着。ここでアイルランド行きエアリンガスに乗り換え。乗り換えゲート目指して歩き始めたものの、でかい、でかすぎるスキポール空港。ゲート番号92って、92って何。どういうこと?ちょっと眩暈。あたしのゲートはどこだー。たっぷり20分ほどあるいたところで、乗り換えゲートに到着する。お客は10人程度。当然日本人は私一人。待ち合い室の角で小さくなる。みんなあたしを見ないでくれ。心細すぎ。

緑色の小さな飛行機に乗って、いよいよアイルランドへ向かう。
しかし機内が異常に寒い…のでひざ掛けを頼むと「ない」という。こんなん言われたの初めてです。無いって、無いって何。無いことないだろー。
代りに暖房を入れてくれたけど、今度は斜め前のおにいちゃんが上着を脱いで半袖になってしまった。めちゃめちゃ暑そうだけど〜そっちはいいのか?

2時間程でアイルランドの首都、ダブリンに到着。
入国カードの書き方が分らなかったので、下り際にフライトアテンダントの方々に相談。「本パスポートの発行地」の項目がよく分からなかった。普段こんな項目あったっけ。…気が付くとまわりの客は誰もいなくなってしまった。慌ててお礼をいって、空港内へ。しっかし誰もいないなー。 イミグレーションは私一人、寂しすぎ。

空港をでてタクシーに乗る。映画「逃亡者」の頃の、若かりしハリソンくん似のドライバーさんであった。タクシーのBGMはU2。面白すぎ。受け狙いか?
本日はダブリンで一泊。さあ、とうとうここまで来てしまった、どうするどうなる。

■ゴルウェイへ
翌日、8:30の電車でゴルウェイに向かう。4人がけがボックスになっている、古いタイプの電車である。ダブリンをでて30分もすると、だだっ広い緑の丘が広がり始める。電車で5才位の女の子と知り合い、暇をつぶす。ノートの切れ端で「ぴかちゅー」など折ってみると異常にウケた。恐るべしぴかちゅー。「次はかめ(亀)折ってー。」と言われたが、私は折り紙職人ではない。無理です。

3時間半ほどで、目的地ゴールウエイに到着。駅にホストファミリーが迎えに来てくれるはずなので、とりあえずチケット売り場前あたりで待ってみる。大体、事前に「何処で待ち合わせ」とか決めて無かった。無謀。ホームステイ手配会社から「事前にもう一度、確認しておいてくださいね。」と言われていたにもかかわらず…ふふふ、やらなかったあたしが悪いのさ。そして20分ほど経過。えーっと、誰も来ません…なんとかせねば。
30分を過ぎたあたりで、とりあえず手配してくれた会社の緊急連絡先に電話する。あらかじめもらっておいた緊急連絡用テレホンカードが役に立った…ホントに使う羽目になるとは(泣)担当のおねえさんより「こちらからホストファミリーに連絡しますので、もう少し待ってください。」とのことで、さらに待つこと20分。おねえさんと連絡がとれて安心できたものの、見知らぬ異国の駅構内でさすがに心細い。そこにさっそうとホストマザー、フィオナさん登場!一言「Hi !」って…おいおいそれだけかい。ひょっとして、思いっきりお忘れでした?

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